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エリック・レニーニ

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updated on June 3, 2011

1970年、エリック・レニーニはベルギー生まれ。イタリア移民でもある母親の影響でピアノをはじめ、14歳の頃キース・ジャレットの"スタンダーズ"を聴いて衝撃を受け、リリカルなピアノの世界で早くから才能を開花させた。
20歳前からヨーロッパ各地のトップ・ミュージシャンと交流をはじめヨーロピアン・ジャズを牽引する存在として注目を浴び"ベルギーの逸材"と称された。90年代前半リーダー作を連続してリリースした後、N.Yにわたりリッチー・バイラークに2年間師事し、帰国後同郷ルーツをもつスティファノ・バティスタのレギュラー・ピアニストとして欠かすことの出来ない存在となる。バティスタ名義のBLUE NOTEからの3枚のアルバム、そしてライブでは大きな存在感となる。そして、リーダー作としては12年ぶりとなった2006年作『ミス・ソウル』ではジャズの歴史の中ではファンキー・ジャズ・ピアニストとして敬愛されるフィニアス・ニューボンJrへのオマージュ作品を発表しファンキーな路線変更した。
キース・ジャレットに続くリリカルなピアノ・スタイルでヨーロピアン・ジャズ・ブームを作ったきっかけとなるような存在であっただけにその変身ぶりジャズ・ファンは度肝を抜かれた。ビョークのカヴァーなども取り入れた世代感はジャズ・ファンだけでなく幅広く市場に受け入れられフランスをはじめここ日本でも大きな注目を再び浴び始めた。本人曰く、"ターンテーブルを操るDJ達と同じく"ヒップホップやソウル / R&Bを基にしたレコードジャンキーでもあるが、自らグルーヴを作り出す先がもっともジャズ・ピアノであっただけでごく自然な作品欲であったとのことだ。
2007年発表のヒット作『ビック・ブーガルー』は前作の路線にさらに名の通りラテンのリズムも取り入れた作品で世界的に高く評価された。かの寺島靖国氏も"こういう存在がヨーロッパから出てきた"と大絶賛した。(寺島氏は前回に続き今回もライナーノーツを執筆)ヒップホップやR&B系のアーティストの作品への参加などジャズ以外の仕事も多く、最近ではミルトン・ナシメントの最新作にアレンジも含め全面参加するなど超多忙である。