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[Release Information]

> October 22, 2012

(SONG X 012)ヴィニシウス・カントゥアリア『アパート暮らしのインヂオ』(Índio de apartamento)発売のお知らせ。

都会の喧噪のなか訥々と紡ぎ出されるメロディ。そこに宿るは遠い故郷への想いか、飼いならされる野生か。ブラジル音楽随一の吟遊詩人が世界中の"都市人"に捧ぐメトロポリスのサウダージ。坂本龍一、ノラ・ジョーンズ、ビル・フリゼール、ジェシー・ハリスほか参加作品、10月31日発売です。

 『インヂオ・ヂ・アパルタメント(Índio de apartamento)』、つまり「アパート暮らしのインヂオ」とは、なんと勘所を押さえたタイトルだろう。「インヂオ」は通常「先住民」と訳すのだが、このタイトルの場合は、どこか懐疑的で、いろいろと自分のやることにこだわりのある異文化人というような、もっと複雑かつ具体的なイメージが込められているように思われる。それが、典型的な大都会の住居であるアパートメントに住んでいるのだ。つまり、このインヂオは、アマゾン地域の中心地マナウスで生まれ、7歳でリオへ転居し、少なくともここ20年くらいはニューヨークで暮らしているブラジル人、すなわちヴィニシウス自身に他ならない。  インヂオとしての彼は、自分を取り巻く、ないし取り巻いてきた世界から得た広範な智恵を、大切に抱え持っている。その中から、特にこだわりをもって選び出されたエレメントを注意深く配置して、今回のアルバムも作られている。アルバムの中でそれらのエレメントは、実に思いがけない鮮烈な輝きを見せてくれる。インヂオの住むアパートメントの窓からは、大自然の満天の星空を仰ぎ見ることができるのだ。
(text by 國安真奈)




< Short Profile : ヴィニシウス・カントゥアリア> 1951 年、ブラジル北部のベレンに生まれ、6才の時にリオデジャネイロに移住。1970年代には自身のバンドの他、カエターノ・ヴェローゾのバック・メンバーとしても活躍。80 年代から 90 年代初めにかけて 6 枚のソロ・アルバムを発表、ヒット・シングルにも恵まれる。90 年代半ばにニューヨークに拠点を移し、エレクトロ、アンビエントなテクスチャーも取り入れて新しいブラジル音楽を追求した『Sol Na Cara』(1996) を発表。以降、コンスタントにソロ作を発表するかたわら、グラミー賞にノミネートされたビル・フリゼールの 2003 年作『The Intercontinentals』にバンドメンバーとして参加し、共にツアーも行うなど、他アーティストのコラボレーションも盛んに行う。2000年以降ソロ作品は『VINICIUS』(2001年)『HORSE AND FISH』(2004年)、『SILVA』(2005年)、『CYMBALS』(2008年)、『SAMBA CARIOCA』(2010年)、ビル・フリゼールとの共同名義となった『LAGRIMAS MEXICANAS』(2011年)に続き本作品『アパート暮らしのインヂオ』が7作品目となる。  

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