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> March 18, 2016

(武満徹 没後20年 特別企画)朗読に谷川俊太郎さんを迎えての『武満徹ソングブック・コンサート2016』@練馬区文化センター公演(大ホール・こぶしホール)開催のお知らせ。

開催発表後から数多くのお問い合わせをいただいている、ショーロクラブ with ヴォーカリスタス and 谷川俊太郎『武満徹ソングブック・コンサート 2016』@練馬文化センター ・大ホール(こぶしホール)公演の入場チケットが好評発売されています。

これまでに、弦楽トリオ『ショーロクラブ』は(秋岡欧 - バンドリン、笹子重治 - ギター、沢田穣治 - コントラバス)、7人のヴォーカリスタス(アン・サリー、おおたか静流、沢知恵、おおはた雄一、松田美緒、松平敬、tamamix)を迎え、作曲家・武満徹(1930-1996)が残した「歌」に挑んだアルバム『武満徹ソングブック』(SONG X 006)を2011年7月に発表し、同年11月に東京・めぐろパーシモンホールにて『武満徹ソングブック・コンサート』を初開催、武満徹が現代音楽の作曲家であると同時に、音楽的原点にジャズやシャンソンから強く影響受け、優れたメロディー・メーカーであったことを、あらためて幅広い世代の方に知ってもらう機会となり、同作品は各方面から絶賛されロングセラーを続けています。

そして同メンバーによる公演活動のほうもゆっくりではありますが、進化しながら各地で開催を続けています。2012年は広島公演、2013年7月には関西圏初開催となった兵庫県立芸術文化センター公演が完売となり、同月に開催された東京・三鷹市芸術文化センターでは初のクラシック・ホールでの公演を実施。そして2014年3月には東京文化会館にて、数多くの武満楽曲を作詞し武満氏本人とも親交がとても深かった、谷川俊太郎さんと共演する機会に恵まれました。各方面から再演が期待されるなか、武満徹没後20年となる節目の年に再び谷川俊太郎さんを迎えての、特別公演を『練馬文化センター・大ホール』で開催する運びとなりました。

20世紀が残した日本、そして世界で最も偉大な作曲家 = 武満徹。しかし本公演の主人公、作曲家・武満徹を「日本が世界に誇る現代音楽家」という肩書きで呼ぶのはふさわしくないかもしれません。この20世紀音楽の巨匠を親愛を込めて「ソングライター」と呼びたくなってしまうほどに、武満徹を近しく感じられるきっかけを示した『ショーロクラブ with ヴォーカリスタス』が谷川俊太郎さんの朗読とともにお届けする特別公演をお見逃しなく。



[公演情報] 

■ 練馬文化センター大ホール(こぶしホール)
[日時]2016年 5月 14日(土)17時開演(16時30分開場予定)
[会場]練馬区文化センター・大ホール(こぶしホール)
[出演]ショーロクラブ with ヴォーカリスタス and 谷川俊太郎

演奏 : 秋岡欧 - バンドリン、笹子重治 - ギター、沢田穣治 - コントラバス
歌 : アン・サリー、おおたか静流、畠山美由紀、おおはた雄一、優河
朗読 : 谷川俊太郎

[チケット料金]S席 5,000円(友の会会員 4,500円/2枚まで) 
         A席 4,000円(友の会会員 3,600円/2枚まで)
[チケット発売日] 発売中
[主催]公益財団法人 練馬区文化振興協会
[詳細リンク]http://goo.gl/FsTjgl

[企画・制作]株式会社ソングエクス・ジャズ 



『武満徹ソングブック・コンサート』

武満徹の「ソング」が集められていながら、「武満徹」の名を、存在を、ほとんど意識しないで聴くこと。ショーロクラブによる『ソングブック』がもたらしてくれるのはそんな希有な体験。複数のシンガーそれぞれの持ち味を生かすことで、けっして恣意的ではない、うたと声との結びつきが生まれる。質の異なった女性の声がつづくとおもえばぽつりと男声が、複数の声が重なるものが、といった思い掛けなさもさりげなく仕組まれたストーリーが、コンサートのなかで、紡がれるはずだ。これらのうたがひとつのながれとなっているのは、どの曲も「武満徹」によるから、ではない。「武満徹」でありつつ、ショーロクラブ、であるから。三つの絃の音色とかさなり、からみ。トレモロ、ビート、ラテン的な空気感。そして時のなかを減衰するひびき-----。

 1930年に生まれ、1996年に亡くなった作曲家・武満徹。ヨーロッパ由来の芸術音楽の延長・拡大されたかたちのコンサート・ミュージックを主としながら、映画や芝居の領域でのこした音楽はまたべつの魅力を持っていた。第二次世界大戦中、禁じられていたシャンソンをこっそりと蓄音機で聴かせてもらい、こんなに美しいものがあるのかと感嘆、音楽をやりたいと希望する。手探りのように楽譜を書き、音のでない紙に鍵盤を書いたピアノを持ち歩く。町を歩いているときピアノの音を耳にすると、弾かせてもらえないかと頼みこむ。進駐軍のキャンプでは、夜にしごとがあるまで、ピアノを弾かせてもらう。結局、音楽はほとんど独学だった。
 
若い芸術家の仲間を得、ストラヴィンスキーに「発見」され、国内外の音楽家はもちろん、安部公房、大江健三郎といった多くの友人を持つ。海外でさかんに作品が演奏される。そうした一方で、愛する映画のために、音楽祭のために、共同でしごとをした。そうした「つながり」のなかで生みだされ、独自に生きはじめた曲たちがここに。
 
武満徹は、音楽につくり手の名がついているのは過渡的なもので、将来的に音楽は匿名/アノニマスにむかうと記した。ショーロクラブとシンガーたちの演奏は、従来の「武満徹ソングブック」から次の段階への、ただ曲のみが親しまれ愛されうたわれ、作曲家の名がいつのまにか消えてしまう段階への、はじまりを告げる。 

小沼 純一(音楽・文芸評論家/早稲田大学教授)




会場アクセス

 住所 : 東京都練馬区練馬 1-17 - 37 
 

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