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捨てられた雲のかたちの


捨てられた雲のかたちの

Goro Ito

01

Valse
Valse

5:57

02

Land - Automobile
Land - Automobile

3:53

03

捨てられた雲のかたちの
In the Shape of an Abandoned Cloud

3:04

04

Land - in the Beginning
Land - in the Beginning

3:58

05

Land’s End
Land’s End

3:06

06

Mio Ben
Mio Ben

5:53

07

青い森へ連れてって
Fly me to the AOMORI

4:07

08

Land - Finale
Land - Finale

5:06

価格:¥2,700 (税抜価格:¥2,500)

規格番号:SONG X 045

POS/JAN:4571381530456

CD発売予定:2017年3月22日(水)



製品情報

アーティスト : 伊藤ゴロー
タイトル : 捨てられた雲のかたちの
品番 : SONG X 045
フォーマット : Audio CD
価格 : 2,500円 + 税



販売情報

※ 本作品はSONG X JAZZ web 限定販売となります。CD・レコード店、及びネット通販などでの一般販売の予定はございません。お買い求めのお客さまは、弊社SHOPページより、ご購入手続きに進んでいただき、決済完了後、全国に数日でお届けいたします。

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Artist name : Goro Ito
Album title : In the Shape of an Abandoned Cloud
Product number : SONG X 045

01 Valse 5:57
02 Land - Automobile 3:53
03 In the Shape of an Abandoned Cloud ~ 捨てられた雲のかたちの 3:04
04 Land - in the Beginning 3:58
05 Land's End 3:06
06 Mio Ben 5:53
07 Fly me to the AOMORI ~ 青い森へ連れてって 4:07
08 Land - Finale 5:06

All songs composed & arranged by Goro Ito
(except Tr. 06 "MIO BEN" by Luigi Rossi)
Produced by Goro Ito

[RIO Session] - Tr. 01, 02, 04, 06, 08
Goro Ito: guitar
Jaques Morelenbaum: cello
Marcos Nimrichter: piano
Guto Wirtti: bass
Renato Massa: drums
Recorded by Duda Mello at Studio Companhia dos Técnicos
Coordenação de gravação: Paula Morelenbaum, Mirante Produções

[TOKYO Session] - Tr. 03, 05, 07
Goro Ito: guitar, programming
Eiichi Sawado: piano
Aya Ito Strings are
Aya Ito: violin / Rina Odera: violin / Shoko Miki: viola / Tomoki Iwanaga: cello
Recorded by Shunroku Hitani at Pastoral Sound
Assistant Engineer: Keigo Sonoda, Koji Sonoda

Mixed by Goro Ito
Mastered by Scott Hul at MASTERDISK
Art Direction / Cover Photos: Takashi Hiraide
Layout: Junpei Niki (fischiff VERLAG)
Artist Management: Yoko Ito (333discs)
A&R director / Product planning: Makoto Miyanogawa (SONG X JAZZ Inc,.)



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updated on February 5, 2017

音の絵を描く音楽家、伊藤ゴロー。ギター固有 の音楽の枠を超え、野蛮と洗練を兼ね備えた詩 的な楽曲と、ポスト・クラシカルの要素も含んだ、 メタリックかつ繊細なアレンジが耳を惹く。巨 匠ジャキス・モレレンバウムも参加。青森県立美術館の「青森」展に提供した『Fly me to the AOMORI』も収録した超大作。





2016年3月、伊藤ゴローは某出版社の企画でブラジル「リオ・デ・ジャネイロ」に滞在し、アントニオ・カルロス・ジョビン(1927-1994)の別荘がある「ポッソ・フンド(Poço Fundo)」を訪れる機会に恵まれた。

「ポッソ・フンドをお題にしてインプロヴィゼーションしよう。」

最新作『捨てられた雲のかたちの』(SONG X 045)は、リオから車で2時間くらいの山間に位置し、大自然に囲まれた森のなか、ジョビンが「Águas de março(三月の水)」や「Sabia」など、自然や環境を題材にした名曲を書いたことで知られる場所「ポッソ・フンド(Poço Fundo)」をテーマに、インプロヴィゼーションを繰り広げたセッションが収められている。

交流も深いジャキス・モレレンバムが集めた若手ミュージシャンは、ブラジル音楽の伝統的バックグラウンドはもちろんのこと、ジャズをはじめ多様な音楽を消化してきた血気盛んな世代、そんな気のおけない音楽家どうしが集結。

音楽家たちは、このエリアでは唯一の大型スタジオで、古くから主にサンバ系のレコーディングに使われるなど伝統もあり、あのカエターノ・ヴェローソの名作「Livro」などを録音したことでも有名な老舗スタジオ「コンパニーア・ドス・テクニコス」で落ちあう。

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Interview with Goro Ito 

リオでのセッションはどのような経緯で作られたのですか?

きっかけは雑誌の企画でリオに取材に行ったんです。せっかくだからレコーディングさせてもらおうと思って、ジャキス・モレレンバウムに連絡しました。ジャキスとはもう何度もやっているので、大体僕がやりたいことはわかってくれていて、今回も何も言わずにメンバーを勧めてくれました。

リオでのセッションはいわゆるブラジル音楽をベースとしたものではないですが、事前に打ち合わせなどあったんですか?

打ち合わせもなく譜面もその場で渡して、音を出し合いながら即興で録音しました。用意したのは2曲ぐらいかな。録音は回しっぱなしで色々とトライしてもらって。だから、もとはすごく長いファイルで、最初、ポッソ・フンド(Poço Fundo)というタイトルを付けていました。

リオから車で2時間くらいの場所にあるポッソ・フンドはジョビンの別荘がある土地の名前で、自然しかないような所でそして雨も多い。有名な「Águas de março(三月の水)」や「Sabia」「バラに降る雨」など、ジョビンはそこで自然をテーマにした作曲をしています。やっぱりその土地が作らせてくれるものってあるでしょう。特にジョビンは鳥の鳴き声をメロディにして、それをモチーフにして曲を作ったりとかたくさんありますからね。

セッション始める時にみんなに「ポッソ・フンド知ってるか?」と聞いたら、ジャキスはその別荘でセッションしたりリハーサルしたり、年中行っているようでよく知ってました。「じゃあ、ポッソ・フンドをお題にしてインプロヴィゼーションしよう」ってことで始めました。だからポッソ・フンドは今回収録されている曲の裏テーマという感じです。

「ポッソ・フンド」のセッションは収録曲では「Land」というタイトルになりますね。

「Land = 土地」という意味で選びました。というのも特に海外でレコーディングすると、自然とその土地の音になるっていうのがあって。「その土地にはその土地の音があるんだな」っていうのをずっと考えていて、「土地の音」っていうものにすごく興味を持っていたんです。「ポッソ・フンド」もある意味「Land」だしブラジル自体も「Land」であるので、組曲って感じでまとめようってことになりました。その上で、タイトルつける時に「in the Begninng」はセッションの最初だからとか、他には「Automobile」とかひとり旅のようなストーリーを描きたいなと思って、そういうタイトルをつけていきました。

ジョビンの別荘に訪れたり、家族やジャキスといった近しい人たちと交流を持ってきたりしたことで、ジョビンに対する捉え方とかは変わりましたか?

別荘に行った時にジョビンの孫のダニエルがいて、「ここで二人で散歩しながら花の名前を教えてくれた」とか、「鳥のことも詳しくて色々なことを教えてくれた」とか「ここでたくさん曲を作っていたよ」という話をしてくれました。別荘にはジョビンが作曲していた部屋があって、ピアノも残っていなかったのですが、その部屋を訪れたことがとてもいい経験となりました。そこにいるだけで、ジョビンの音楽を感じることができました。やっぱりジョビンという音楽家を"ボサノヴァ"というところだけから見るのと違う見方がさらに出来るようになったかもしれない。

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以下、収録曲を解説お願いできますか?

01.Valse

唯一、譜面もちゃんと作って持っていった曲で、モチーフはずっと前に作って今回のレコーディングのために形にした曲です。すごいチェロが好きで、作る時はいつもチェロの音が鳴っている状態で、常にチェロのことを考えているところがあるんです。録音は割とすぐ出来ました。最初はもう少し尖った感じにしようかなと思ってたのですが、自然と今の形になりました。

02. Land-automobile

これはセッションの中のちょっと遊んでるところ。みんなで「どうやってやろうかな」って音出しながら遊んでる中でベースのグート(Guto Wirtti)がペンタトニックな感じの変なフレーズを弾き出して、「なんか面白いな」と思ってたらドラムも叩き出してはじまった音源を編集しました。

03. 捨てられた雲のかたちの

東京で録音しました。この曲は少し前に作ってあって、最初から弦カルとピアノのアレンジを想定しないで、楽器も使わずに楽譜で作った曲です。自分の中で色々とチャレンジして、要はかなり不協和音。例えばCとFが混在していたり、G7だけどメジャー7がいるみたいなところで冒険して作って。それで弦カルでやる機会があったので音符を整理して大分シンプルにして今回、録音しました。だからギターを全然想定していない。ギターにアダプト出来ないかもしれない(笑)。

04.Land - in the Beginning

「ポッソ・フンド」でセッションしようということで、フリー・インプロヴィゼーションを始めたの冒頭の部分ですね。みんな手探りしながら、調整的であったりなかったりと、たゆたう感じが面白いなと思っています。

05.Land's End

これはnaomi & goroの昨年リリースしたアルバム『RIO, TEMPO』にも収録した曲ですが、ここ数年の自分の録音素材を使って、今回のアルバムのテーマに沿って再構築した新バージョンです。

06.Mio Ben

これはフランス人チェリストのロビン・デュプイと一緒に演奏した時に彼が持って来たお気に入りの曲で、ずっと演奏したいと思っていた曲です。もとは歌曲というか、オペラではないけど歌いながらオルフェの話をしていく中の1曲ですね。録音する前にどういうアルバムにしようかという時に「オルフェ」をテーマに作ってもいいかもという話もありました。ブラジルにも有名なオルフェがあるし、ヨーロッパに行くとまた全然違うオルフェがあり、そういうのを集めてみても面白いと話していました。クラシックの曲をまた違う解釈で演奏するっていうのもやりたいと思っています。作曲家や時代とかじゃなくて「オルフェ」とかテーマで絞って色んな国の色んな時代の作曲家の曲を集めて演奏するという感じで。

07. Fly me to the AOMORI 〜 青い森へ連れてって」

これは、青森県立美術館がプロデュースする「青森」展『Fly me to the AOMORI 青い森へ連れてって』(2015年)のテーマ曲として作りました。わかりやすい曲を作ってなかったから素直な曲をやってみたいなと思って。

08.Land - Finale

これは4つか5つくらいのコード進行を決めてセッションしました。最初はどうかなと思ってたけど、誰が何するわけでもなくて、誰がメロディやってるわけでもなくて、何も起きずに淡々とっていうのが面白いと思っています。

アルバムのタイトル「捨てられた雲のかたちの」は詩人の平出隆さんの言葉からつけられていますが、これはどのような経緯で決まったんですか?

平出さんとの付き合いは「GLASHAUS」から始まって3枚目です。最初に決めたのは3部作として3枚は絶対に平出さんと作ろうと。「GLASHAUS」の時は音楽からイメージしたアートワークをして欲しくてやってもらいました。僕もジャケットを見ながら音楽を聴きたい方なので、そこはすごく重要なんです。今回は3部作の完結編としてジャケットだけじゃなくて、コラボレーションが出来たらいいなと思って、僕から平出さんの詩集の中からタイトルを付けさせて欲しいとお願いしたんです。「捨てられた雲のかたちの」は近頃ずっと読んでいる『若い整骨師の肖像』という詩集から付けました。本当は、その詩集の中のどの言葉も合うと思ってすごく迷いましたね。例えば最初は「死にゆく下等生命の素描」というタイトルを仮に当てて、ミックス作業をしていました。僕は曲を作る時にこれといってタイトルも何もなく作るタイプなので、後でぴったりの言葉を探し出す楽しさと喜びがあるんですよ。すごく別物になるような曲もあるし、もともと付いていた名前が解読されたっていう喜びがすごくあるんですよ。今回の「捨てられた雲のかたちの」というタイトルも最初から決まっていたかのようにピースがしっかりはまったというか、謎が解けたというか。

今回の作品もそうですが、ゴローさんは元々、ギターを全面に出すっていうタイプではないですよね。その辺りは意識されていたりしているのでしょうか。

無意識に背景にまわるタイプかもしれません。でも今回は全部自分でミックスしていて、自分でやるといつもはギター控えたりするんだけど、曲によってはギターを前に出したりしました。今回は弾いてない曲も数曲あるし、セッションの録音は弾いてても音が出てないところが使っていたりして。最初のいる気配だけ(笑)。

それはギタリストとしては特殊なのではないでしょうか?

かもしれないですね(笑)。ホントにギターだけを考えて生きてる人もいっぱいいますよね。そういう人に比べたら、あんまりギターに対するフェティッシュな感じってないかもしれない。

でも今回のようなセッションを形にして録音するのは、なかなか難しいんじゃないですか?

それは何度かやってるっていうのもあるのと、みんなジャズのミュージシャンなんですよね。実際、ジャズの勉強をしてリオでジャズを演奏してるしね。「ジャズの上手いミュージシャンがやるのがボサノヴァだ」みたいなこと言ってる人もいたし、なんかそういうような捉え方があるみたい。「ボサノヴァはジャズじゃない」みたいな論法からはひっくり返されるんだけど。だからみんなすごくジャズのこと詳しいし、例えば「ひんやりした空気を作って」って言ったら「ああ、ECMね。」って(笑)。でも彼らにとって、ブラジル音楽ではインプロするのって日常だから、時に日常的な音楽になってしまうというところがあって。ブラジルのセッションではそれがすごくいい時と「またやってるな」みたいな時があるんですよ。だから、そこは強くコントロールする人がいないと、どこまでもいってしまうブラジル人ではあるんですけどね(笑)。

では今回のセッションではゴローさんが入ったことが、彼らにはかなり刺激になったってことですね。

「いつもと違うことやってるぞ。俺たち」って思っていたみたいですね。でも音を出して出来上がっていくまでは「このAマイナーはいつもとは違うAマイナーのかな」っていうような戸惑いはみんなの中にあったみたい。あと今、自分の中で「不良」っていう裏テーマがあって(笑)。「不良」っていうか「荒い」っていうか、今、「荒い」っていうものが少ないような気がして。「こいつヤバイぜ」「こいつとは関わり合いたくない」って不良性って今、出会わないですよね。自分の本質に無いのか、自分でもなかなか出ないですけど(笑)。でもそういう不良性っていうのがテーマ。そういった不良性を自分の中で探していくと真面目というか、ひたむきっていうのに出会って「これって不良なのかな?」って思ったりして自分の中で混乱していくんですけどね。「いい不良じゃ不良じゃないし」みたいな(笑)。

平出さんの言葉とかアートワークはそういった不良性を感じますが。

平出さん自身は不良とは全然言えない人だけど、特に若い頃の作品は攻撃性が強くて、少し突っぱねてるっていうのかな、エッジのある言葉しか自分の中では響かなくて、平出さんのそういう言葉に共鳴するところがありますね。今回もメールで「テーマは不良です」って伝えて「不良??」って返って来て(笑)。ジャケットも結果的にかなり不良なアートワークになって面白いなと思いましたけどね。

今後、この作品の路線での続編も考えていたりしますか?

平出隆さんとの3部作はこれで完結編とはいえ、また違う形でまだまだ一緒にやりたいなと思っているので「不良」シリーズが続くかもしれない(笑)。音に関して言えば、ギター1本だけのものも作ってみたいと思う。多分、自分がリスナーだったら聞いてみたいと思うし。かなりギターに向かわないと作れないと思うけど、それも作りたいと思いながら、またギター全然弾かないのも作りたい思ったりしてます(笑)。

interview & Words : Masayasu Hanai
取材協力 : 国立 NO TRUNKS



製品情報 
アーティスト : 伊藤ゴロー
タイトル :  捨てられた雲のかたちの
品番 : SONG X 045
フォーマット : Audio CD 
価格 : 2,500円 + 税  
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発売日 : 2017年3月22日(水)