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Winter in a Vision


WINTER IN A VISION

喜多直毅クアルテット

01


The Spring

2:12

02

吹雪
Snowstorm

3:02

03

ふるさと
My Hometown

8:05

04

蒼穹
The Blue Sky

4:10

05

オスティナート
Ostinato

6:15

06

疾走歌
Speeding Song

3:09

07

死人
The Dead

4:04

08

酒乱
An Alcoholic

6:56

09


Ruts

8:31

10

幻の冬
Winter in a vision

12:50

11

残された空
Nothing Except The Sky

6:53

価格:¥2700 (税抜価格:¥2500)

規格番号:PMMG1001(SONG X 023)

POS/JAN:4571381530234

CD発売予定:2014年10月22日(水)

iTunes他デジタル配信予定:2014年10月22日(水)

喜多直毅 クアルテットare :

喜多 直毅 (ヴァイオリン)
北村 聡 (バンドネオン)
三枝 伸太郎(ピアノ)
田辺 和弘 (コントラバス)

All compositions, arranged & produced by Naoki Kita

Recorded at NBK Concert Hall- Jan 18 2014 by Kazuya Nagae
Mastered by Seigen Ono at SAIDERA MASTERING (Saidera Paradiso Ltd.)

A & R Director : Michiko Mikata (pianohouse.mmg)
Product Planning : Makoto Miyanogawa (SONG X JAZZ Inc,. )
Executive Producer : Shin-ichi Tokunaga

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クロネコwebコレクト

updated on August 5, 2014

自由に、激しく空間に舞う弓、蛇腹。圧倒的な才能を有するヴァイオリ二スト喜多直毅のオリジナル曲を 演奏する四重奏団。アルゼンチンタンゴの手法を基調としつつもフリージャズ、即興演奏、オルタナティ ブロックなどの要素が融合された独自の音楽観。壮絶なる重たさ、激しさ、美しさ、渾身の力作!

2011 年、ヴァイオリニスト喜多直毅によって結成された四重奏団。演奏される楽 曲はすべて喜多のオリジナル作品であり、その出自とも言うべきアルゼンチン・タンゴからフリージャズ、即興演奏、現代音楽まで、様々な要素を呑み込んで再構築された、比類なき音楽だ。4人のメンバーは、それぞれの楽器における国内屈指のタ ンゴ奏者と目されつつ、圧倒的な実力により、ジャンルを超えてシーンの最先端で 活躍している。この4人においてこそ実現する超絶なる表現が、聴衆の気魂を揺さぶり、" ドゥエンデ " を呼び醒ます。 



この音楽を聴いて、タンゴだ、とおもう人がいるだろう。タンゴじゃない、とおもう人がいるかもしれない。どちらのおもいもない人がいる。おそらく、どれも正しい。楽器の組みあわせや節まわし、音色のつくり、は、たしかにアルゼンチ ンで生まれた音楽に由来しているよう。そしてその音楽が持っている諸々の感 情へのはたらきかけがあり、そのうえにたって『Winter in a Vision』の各曲は発 想されている。だが、喜多直毅クアルテットが、ここで自らの手で、指で、腕で、 音を発してゆくその生の音楽は、影響を受けたり、自分たちがレパートリーとして演奏してきたり、インスパイアされたりといった音楽の、もうすこし先のと ころで生まれている。それが大事なところだ。それは名がないし、名がある必要 もない。既存の楽曲を演奏=解釈するのではなく、わざわざ五線に音符をひと つひとつ書きこみ、メンバーにわたして、リハーサルでやりとりしながら、練り あげてゆき、さらに本番でひとつのかたちをとる、そのプロセスのなかでは、以前はあったかもしれない区分とかジャンルの名はすっかり掠れてしまい、ただ、ここでやっている音楽があるだけになる。 このジャケットの写真、東北を撮りつづけ、夭逝した小島一郎(1924-1964) のもの。このアルバムには、それぞれの楽曲のタイトルと、ジャケットに用いら れている写真と、岩手出身の喜多直毅の故郷へのおもいがかさねられてい る。それは、音楽そのものとはかならずしもつながっていないかもしれない。 つながってなどいないかもしれないけれども、北半球の岩手から南半球のア ルゼンチンをぐるっとまわって生まれてくる音楽を、わたしは、ひとつの力として聴いた。

 text by 小沼 純一(音楽・文芸評論家/早稲田大学教授)